記事特集
阪神・淡路大震災で負傷し、後遺症が出た「震災障害者」と家族の集いが二十一日、神戸市内で開かれた。震災から十一年が過ぎても実態が把握できないとされる震災障害者本人や家族ら七人が、体験や悩みを語った。
集いは、岩崎信彦・神戸大教授らが中心となり同日、正式発足した「震災障害者を支援する会」が企画した。
神戸市須磨区の大塚ノブ子さん(55)は、震災で自宅が全壊。小学四年の娘が、ショックで震災以前の記憶を失った。娘はその後自律神経失調症になり、現在も通院している。大塚さん自身も体調を崩しているといい、「震災さえなければと考えてしまう。親をやめたいと何度も思った。娘の回復が一番の願い」と話した。
また、避難所で持病が悪化し車いす生活になった女性(47)は「避難所では高齢者や障害者はもちろん、病弱な人への対応も必要」と訴えた。
岩崎教授は「体験を共有することで、気持ちが少しでも軽くなるのでは。今後も続けていきたい」としている。
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