能登半島地震で被災した石川県珠洲市の教員らと話す上田敦史さん(右端)=本人提供
能登半島地震で被災した石川県珠洲市の教員らと話す上田敦史さん(右端)=本人提供

 目指す支援を実現するにはどうしたらいいのだろう。兵庫県教育委員会の震災・学校支援チーム「EARTH(アース)」のメンバー、広田小学校(南あわじ市)教諭の上田敦史さん(53)は考えていた。

 2016年4月、熊本地震の発生直後に被災地、熊本県益城町の複数の学校へ派遣され、混乱状態を前に無力さを痛感した。約2カ月後、再び同町へ入ることになった。

 現地に着くと、学校の運動場で仮設住宅の建設が進んでいるのが目に入った。少し復興の兆しを感じた。

 訪問したのは、前回訪ねた学校の一つで、当時避難者が押し寄せていた小学校。地震発生から数日たってやっと教員が児童の安否確認を始めていたことや、地震の被害で校舎のトイレが使えなかったことが記憶にあった。