神戸市のツイッター公式アカウントが2月14日に投稿した画像が話題です。いいねの数は1万超え。「ステキ過ぎる」「エモい」「なんともかっけー」など賞賛が続々。気になる撮影場所が判明したのですが、そこは…。
地下鉄と思われる無機質な空間に、レールと軌道の交差によって、ハート形が浮かび上がって見える構図。バレンタインデーの夕方、神戸市広報課が投稿しました。約1週間でリツイートは4200超え、いいねは10600を超えました。
「多くの方に反響をいただきうれしいです」
広報課ツイッターの「中の人」によると、お堅いイメージを変えようと約1年前に公式ツイッターを開始。1日の締めには、あえて文章を入れない神戸らしい写真を投稿しています。ある日、偶然見つけたのが神戸市交通局のインスタグラムでした。「これは使える!」。1カ月前に交通局から画像を譲り受け、満を持しての投稿。直後からいいねが激増し、「何駅だろ」「どこから撮影」「海岸線?」などと撮影場所をめぐるコメントが相次いでいます。
「地下鉄海岸線と聞いていますが…」と中の人。管理する交通局のインスタ担当者を紹介してもらいました。
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神戸市交通局経営企画部によると、現場は、地下鉄海岸線新長田駅近くにある分岐部(神戸市長田区)で、残念ながら一般の人は立ち入ることができません。
ハートが見えることは車両基地の職員の間では知られていますが、特別な呼び名はないとのこと。インスタ担当者は社内資料で1年ほど前にこの写真を発見し、「フォトジェニック!いける!」と公開のタイミングを虎視眈々と狙っていたそうです。そして18年の3月9日、サンキューの日。日ごろの感謝を込めて投稿したものの、反響はいまひとつ。「いいねは…200ちょっとでした」。
先週のバレンタインデー。「チョコじゃなくて、海岸線でハートを形にしてみました」と、ハート形の軌道に地下鉄車両が並んだ画像を投稿したところ、普段は牧歌的な数のいいねが780超え。「でも、広報課の投稿が1万超えと聞き、びっくりです」。
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インスタ担当者が心がけているのは「地下鉄の魅力的なシーンをお届けすること」。あえて乗客が見ることができない現場を重視しているのだとか。最近の投稿では、名谷駅と総合運動公園駅間の高架線路を駅長と歩き、お披露目直前の新型車両を撮影。「貴重な写真が撮れました」の投稿には500近いいいねがつきました。熱心さを知った同僚や運転士から、映えるスポット情報が提供されることも。
例のハート形の現場を公開できるような日は来るのでしょうか。「今のところはありません。周年記念など大きな区切りのイベントでは公開する日があるかもしれませんが、一昨年100周年イベントが終わったところなので…」。
なんとも残念。でもインスタ担当さん、また素敵な地下鉄スポットを紹介してくださいね。(ネクスト編集部)
(編注)撮影場所は新長田駅近くにある分岐部でした。記事を訂正しています。