自民党と日本維新の会は両党で共同提出した衆院議員定数削減法案について、今国会での成立を見送る方向で調整に入った。高市早苗首相(自民総裁)と維新の吉村洋文代表が16日にも会談し、来年の通常国会で定数削減の議論を継続し、実現に向けて努力すると確認する案が浮上している。関係者が12日、明らかにした。野党は審議入りを認めない姿勢を崩さず、攻防は年明けに持ち越される方向となった。
自民国対幹部は12日、立憲民主党の国対幹部を訪ね、衆院政治改革特別委員会での法案の早期審議入りを要請。併せて企業・団体献金の規制を強化する政治資金規正法改正案を特別委で15日に採決するよう求めたが、立民側は審議が不十分として断った。
自民の梶山弘志、維新の遠藤敬両国対委員長は会談し、規正法改正案の採決と定数削減法案の審議入りへ努力する方針を確認した。だが野党はいずれも応じない構えで、17日の今国会会期末までに定数削減法案を成立させる見通しは立たない。
関係者によると、会期末に合わせて16日にも与党党首会談を行う。
























