兵庫県警察本部=神戸市中央区
兵庫県警察本部=神戸市中央区

 酒を飲んで車を運転中に自損事故で同乗者に重傷を負わせたとして、兵庫県警高速隊は3日、自動車運転処罰法違反(過失傷害)や酒気帯び運転などの疑いで、同県芦屋市に住む会社社長の男(45)を逮捕した。

 逮捕容疑は3月30日深夜、同県西宮市甲子園浜の阪神高速湾岸線で、酒を飲んだ状態でワゴン車を運転した上、左側壁にぶつかり、助手席にいた妻(57)に肋骨(ろっこつ)を折るけがを負わせた疑い。調べに容疑を認めているという。

 同隊によると、車は側壁に衝突したはずみで、片側3車線の右端の追い越し車線上に停止。男は妻を車に残したまま外に出て中央分離帯を乗り越え、対向車線を歩いて立ち去ったという。現場から約700メートル離れた高速道路上で、阪神高速道路の巡回車が男を見つけた。妻と大阪市内で飲酒した帰りだったという。

 妻を車内に残して立ち去ったことについては「妻がけがをしたので助けを呼びに行こうとした」と話しているという。