２７日午後１時２０分ごろ、兵庫県尼崎市中浜町の神鋼鋼線工業の本社内で、クレーンでつり上げていた鋼材（重さ約１００キロ、長さ約５・８メートル）が落下し、近くで作業をしていた別会社の男性社員（６８）＝尼崎市＝に当たって死亡した。兵庫県警尼崎南署は業務上過失致死容疑で事故の原因などを捜査している。
同署によると、縦にしたＨ綱をクレーンで５０センチほど持ち上げる作業の途中に外れて倒れ、男性に当たったとみられる。
現場では、トラックの荷台で作業をする際、転落防止のための命綱を結ぶ安全装置が設けられており、補強する目的でＨ鋼を追加していたという。
