阪神高速の多重事故現場で、大型トラックとタンクローリーに挟まれた軽乗用車を確認する警察官=19日午後、神戸市東灘区(兵庫県警高速隊提供)
阪神高速の多重事故現場で、大型トラックとタンクローリーに挟まれた軽乗用車を確認する警察官=19日午後、神戸市東灘区(兵庫県警高速隊提供)

 神戸市東灘区の阪神高速湾岸線で19日、軽乗用車の70代の男女2人が死亡した玉突き事故で、兵庫県警高速隊は22日、自動車運転処罰法違反(過失致死)容疑で、軽乗用車に追突した大型トラックの男性運転手(49)が勤務する高知市の運送会社支店を家宅捜索した。運転日報などを押収し、勤務実態を調べる。

 事故は19日午前11時ごろに発生。西行き車線で渋滞中の車列にトラックが突っ込み、前方で止まっていたタンクローリーとの間に軽乗用車が挟まれ大破した。

 県警によると、運転手は「一晩大阪で寝てから出発した」と説明。前日の勤務後10時間以上は休息を取ったとし、「よそ見をしていた」と話しているという。

 県警は運転手を現行犯逮捕したが21日に釈放し、任意で調べている。