民家から現金約３８００万円などを盗んだとして兵庫県警組織犯罪対策課などは１２日までに、住居侵入と窃盗の疑いで住所不定、無職の男（２４）ら男女５人を逮捕した。５人が「匿名・流動型犯罪グループ」と呼ばれる組織の一員で、別の人物から指示を受け実行役などを務めたとみている。
ほかに逮捕されたのは建設業の男（２４）＝大阪府豊中市、飲食店従業員の女（２４）＝同府守口市＝ら。
５人の逮捕容疑は何者かと共謀し昨年９月３０日と１０月１日の未明、愛媛県今治市の男性（４６）宅と隣の農業用倉庫に入り、現金約３８００万円と貴金属など３１点を盗んだ疑い。同課は認否を明らかにしていない。
同課によると、飲食店従業員の女はリクルーター役として事件に関わり、残り４人が実行役を担当。指示役の何者かが、民家に家人が不在で高額の現金などがあると伝え、窃盗を指図したとみている。現金などは指示役が示した場所に止めてあった車に積み、後日、指定場所に置かれた報酬を回収していたという。
また同課などは１２日、姫路市の事務所に侵入し現金計約９５０万円が入った金庫２個を盗んだとして、窃盗などの疑いで会社員の男（３２）も逮捕した。無職の男らと同じ指示役から連絡を受けていたとみている。
