8日に投開票された衆院選について、チームみらいに関する「不正選挙」を疑うようなSNSの投稿が相次いでいる。兵庫県内でも、みらいの15万票を超える比例得票を疑問視する投稿をきっかけに、「他の県と比べても異様さが際立つ」などとする投稿もあった。ただ、県内各市町や近畿6府県を比較すると、得票率に大きな差はない。兵庫県選挙管理委員会は神戸新聞の取材に対し、みらいの得票について「不審な点はなく、(不正の)調査をする予定はない」としており、15万の得票を「不正」と関連づけて指摘する言説は誤りだ。
みらいの比例得票は、兵庫県内で15万6959票。自民党、日本維新の会、中道改革連合、国民民主党、参政党に続き、6番目に多かった。
県内の小選挙区には候補者がおらず、京都府内の小選挙区で比例代表近畿ブロックとの重複候補者が2人いた。比例単独の候補者も1人いたが、投開票前の4日に公認が取り消された。
今回、衆院で初の議席を獲得し、全国で11人が当選。急伸したことで、SNSでは各地の開票結果を疑うような投稿が相次いだ。兵庫県内についても、X(旧ツイッター)で「チームみらい 15万票 どこから入ったのでしょうね 兵庫では1人も立候補していません」と投稿があり、12日時点で425万回以上表示され、1万回近くリポスト(転載)された。
呼応して「ありえません。不正の匂いしかしません」「わが兵庫県でも、チームみらいが立候補していないのに比例で15万票と、他の県と比べても異様さが際立つ」などとする投稿があった。
みらいの比例の得票率は兵庫県で6・36%。近畿ブロックでみると、小選挙区に2人立候補していた京都府が最も高い6・80%で、滋賀県が6・49%-と続き、兵庫は3番目だった=表1。得票率からは「異様な状況」とはいえない。
兵庫県内を市町別でみると、最も高かったのは芦屋市(8・99%)で、西宮市(8・40%)、宝塚市(7・51%)、神戸市(7・18%)と続き、極端な差や、得票率の不自然な一致などはなかった=表2。
兵庫県選管によると、12日、チームみらいの得票を疑う電話が数本あった。担当者によると、現在の選挙制度では、県内の小選挙区に候補者がいなくても、比例近畿に候補者がいれば兵庫県内でも比例で投票できる。得票状況についても「不審な点はなく、(不正の)調査をする予定はない」とする。
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では、兵庫県で、みらいの15万票あまりの得票はどこから来たのか。神戸新聞社の投票日の出口調査を分析した。
前回の2024年衆院選の比例投票先を見ると、今回は国民の10・4%、維新の8・6%、れいわ新選組の8・2%、立憲民主党の8・1%が、みらいに投票していた。
年代別では10代の12・8%が投票しており、自民、維新に次ぎ3番目に高かった。みらいに投票した人の中で、最も参考にしたメディアはテレビが29・4%で最多。SNS・動画投稿サイトは22・1%と2番目で、3番目の新聞21・6%とほぼ変わらなかった。























