西宮市で2023年12月、乗用車にはねられた小学生が全治2年以上の重傷を負う事故があり、神戸地検尼崎支部が運転手に下した自動車運転処罰法違反(過失傷害)の不起訴処分について、神戸第1検察審査会は20日までに不起訴不当を議決した。24年12月4日付。
議決書によると、運転手は23年12月14日午後1時半ごろ、西宮市甲陽園西山町の交差点で運転中、左折先の道路上に座っていた小学生=当時(9)=をはね、頭部挫創など全治2年以上の重傷を負わせた。
審査会は、道路上に人が座っていることを予見できなかったとしても、運転手は運転席の上下調節をせず、安全走行に必要な視界の確保が不十分だったと指摘。漫然と運転していた過失があるとした。