甲子園出場を目指す名門高校野球部の補欠部員を描いたデビュー作「ひゃくはち」から15年、再び高校野球を小説の題材に選んだ。主人公は母子家庭の母親。強豪校特有の理不尽な慣習や保護者、指導者らとの人間関係を嫌悪しつつも、息子の甲子園出場の夢を応援する。
執筆に当たり、名門高校20校の元球児の母親を取材したという。「本を読んだ人から、こんなにえぐいんですねと言われるけど、正直もっとひどい話もあった。女親のほうが我慢して抱え込み、男親はむしろ問題を助長している。だから小説は『アルプス席の父』では成り立たなかった」

























