路地を歩いて捜索する捜査員=27日午後2時27分、たつの市新宮町觜崎
路地を歩いて捜索する捜査員=27日午後2時27分、たつの市新宮町觜崎

 兵庫県たつの市新宮町段之上の民家で母娘2人が刺殺された事件で、県警たつの署捜査本部は27日午前、公開手配されている大山賢二容疑者(42)が潜んでいる可能性もあるとみて、現場付近の捜索規模を拡大した。捜査員を増員し、捜索の範囲も広げた。

 捜査員が2人一組になるなどし、人目につきにくい空き家の陰や草むら、橋の下など人が隠れそうな場所を中心に捜索を続けた。

 母娘は司法解剖の結果から、13日ごろ殺害されたと推定されている。

 大山容疑者は事件が明らかになる3日前の16日深夜、同県高砂市内で警察官に職務質問された。その際の所持金は550円で、キャッシュカードや交通系ICカード、運転免許証、スマートフォン、家の鍵は持っていなかった。

 17日未明にかけ、実家があった現場付近まで警察車両で送り届けられた。目撃証言や防犯カメラ映像のある17日早朝を最後に、足取りが途絶えている。

 大山容疑者は約10年前まで、現場となった民家の隣にある実家に住んでおり、捜査本部は土地勘があるとみている。資金が乏しく、遠方まで交通機関で移動するのは容易ではないため、捜査本部は周辺地域を中心に捜索を続けていた。