「兵庫にピッコロがあってよかった、と言ってもらえるような存在になれたら」と語る演出家の真山直則さん=尼崎市南塚口町3
「兵庫にピッコロがあってよかった、と言ってもらえるような存在になれたら」と語る演出家の真山直則さん=尼崎市南塚口町3

 兵庫県が1994年、全国の都道府県に先駆けつくった公立劇団「県立ピッコロ劇団」(尼崎市)は、今年、30周年を迎えた。ヨーロッパでは当たり前の公立劇団だが、日本では未だに珍しい存在だ。

 演劇は東京のものという思い込みは強い。文学座、俳優座などの新劇も、寺山修司、唐十郎らのアングラ演劇も東京発だった。今も東京は世界有数の演劇都市であり、数百もの劇場、ホールを有し、商業演劇から小劇場まで、公演は毎日行われている。

 それでも80~90年代には京都、大阪を中心に関西学生演劇ブームが起こり、「劇団☆新感線」や「ヨーロッパ企画」は今も全国的な人気を誇る。

 同じ頃、誕生した地方発の公共劇団「ピッコロ劇団」は一体どんな存在なのか。