光によって表情を変えるクリスタルガーランドがつるされた空間=京都市左京区、京都市京セラ美術館
光によって表情を変えるクリスタルガーランドがつるされた空間=京都市左京区、京都市京セラ美術館

■京都に着想 圧巻の映像、装飾

 人気写真家の蜷川(にながわ)実花が率いるチームが京都の街に着想を得た体験型展覧会「蜷川実花展 with EiM(エイム):彼岸の光、此岸(しがん)の影」が、京都市左京区の京都市京セラ美術館で開かれている。全10話から成る「絵巻体験」を没入感たっぷりに見せる。(安藤真子)

 蜷川は写真を中心に映画や映像、空間インスタレーションを多く手がけ、本展はこれまで関西で開いた個展で最大規模という。

 昨夏、京都を歩いた際に「異界につながる穴があるような雰囲気を感じた」と蜷川。「何かの境界線を越えたり、境目が揺らいで融合したり、自分の中を深く旅するような体験」ができる展覧会を目指し、プロフェッショナルなチーム「エイム」と取り組んだ。