兵庫県の告発文書問題を巡り、政治団体「ＮＨＫから国民を守る党」党首の立花孝志容疑者（５８）が９日に名誉毀損の疑いで兵庫県警に逮捕されたことを受けて、木原稔官房長官は１０日午後の会見で「政府として、情報の流通の健全性を確保するための取り組みを進めていく」と強調した。
木原氏は「個別の事件に関するコメントは差し控える」とした上で、交流サイト（ＳＮＳ）について「利便性が高い一方、偽情報、誤情報の流通や拡散、それによる個人の権利、利益の侵害、社会活動への影響が顕在化している」と指摘。選挙での利用には「表現の自由や政治活動の自由に関わる問題を、各党各会派で十分議論いただかなくてはいけない」と述べた。（末永陽子）
