吉川小一郎が探検出発直前に神戸の写真館で撮影したとされる肖像写真もある=京都市下京区、龍谷大学龍谷ミュージアム
吉川小一郎が探検出発直前に神戸の写真館で撮影したとされる肖像写真もある=京都市下京区、龍谷大学龍谷ミュージアム

 明治時代後半、仏教文化の伝播について調査した「大谷探検隊」。その第3次調査隊を率いた吉川小一郎(1885~1978年)に焦点を当てた企画展「大谷探検隊 吉川小一郎」(神戸新聞社など主催)が19日、京都市下京区の龍谷大学龍谷ミュージアムで開幕する。109点の資料からその人物像を明らかにする。

 吉川は約3年間でおよそ1万5千キロを旅し、仏教遺跡や地域文化の調査に従事した。

 2023年、親族宅で新たに見つかった書簡39通や、探検で使った懐中電灯などの機材、現地での様子を記録した写真が並ぶ。

 生前のインタビュー音声も公開。シルクロード研究の拠点となった西本願寺大谷家別邸「二楽荘」(神戸市東灘区)の管理を任された吉川が「調査で発見したものを3年ほど二楽荘で展示した」と語っている。同ミュージアムの和田秀寿学芸員は「家族への手紙からは優しい人柄が伝わる。探検隊の史実に加え、その人物像に注目してほしい」と話している。

 6月22日まで。午前10時~午後5時。月曜と5月7日休館(5月5日は開館)。一般1100円など。同ミュージアムTEL075・351・2500

(安藤真子)