和田興産が保有する賃貸マンションに配備する非常食セットのイメージ(和田興産提供)
和田興産が保有する賃貸マンションに配備する非常食セットのイメージ(和田興産提供)

 マンション開発の和田興産(神戸市中央区)は3月から、保有する賃貸マンション約1800戸に、非常食セットを順次配備する。1995年の阪神・淡路大震災から30年目となり、同社は被災地の経験を基に「非常食があることで災害時のパニックを防ぐことができる。慌てず、冷静な行動を呼びかけたい」としている。

 同社は、震災時に本社などの倒壊を免れた。街の復興に向け96年から、神戸市内の再開発としてマンション建設を加速させた。