若手農業者が日々の営農活動について語るJA全国青年大会が東京都内であり、JA兵庫六甲西神戸農業経営者協議会の高見清治さんが青年組織活動を発表した。こども園や小学校で食育活動を展開し、そこで農業や地元青年部の活動をPRしていることを紹介。オンラインを含め約1300人が耳を傾けた。
同大会は、全国の若手JA組合員でつくる全国農協青年組織協議会(JA全青協)の主催で、今回が70回目。青年組織活動の発表は、事前に都道府県、各地方ブロックの予選を勝ち上がってきた6人が登壇した。
高見さんは神戸市西区岩岡町で農業を営んでおり、「どうする岩岡青年部」と題して発表。青年部で20年以上食育活動を続けていることや、地元のこども園や小学校でのサツマイモなどの栽培の様子を紹介した。
農業の専門用語を園児に分かるよう言い換えたり、「種は何で小さいの」といった質問に一緒に悩んだりして、食に興味を持ってもらうために工夫を重ねる。
岩岡町では、JA正組合員の6割が60代以上で、40代以下は18%にとどまり、活動に関心を持ってもらうことが懸案。高見さんは「地域貢献や農業の魅力を発信して、次代の農業者育成につなげていきたい」と締めくくった。(三宅晃貴)