兵庫の経済について語る兵庫県商工会連合会の小寺博史会長=神戸市中央区花隈町、県商工会館
兵庫の経済について語る兵庫県商工会連合会の小寺博史会長=神戸市中央区花隈町、県商工会館

 -兵庫県内の商工会の現状は。

 「『平成の大合併』に伴う統合を経て、74あった商工会は28になった。商工会が受け持つ地域の人口は約100万人と県内全域の2割ほどだが、面積比では4分の3。会員数は2万3529と全事業者の約6割を占める。そのうち約9割は小規模事業者。地域に根ざし、コミュニティーを支えてきた人たちだ」

 「人口減少や高齢化による担い手や後継者の不足、若者の流出といった課題はどの地域もほぼ共通している。現実は厳しいが、新型コロナウイルス禍で雇用調整助成金の申請支援や特別融資のあっせん業務などを担った結果、直近3年間で会員数は500ほど増えた。商工会への期待が高まっていると感じる」

 -商工会連合会の役割は。