JR大阪駅西側で整備中の複合ビル「JPタワー大阪」と「イノゲート大阪」が31日にグランドオープンするのに合わせ、両ビルの内覧会が29日、現地で開かれた。両ビル合わせて一気に150店舗以上が誕生。兵庫県内からも地場産品をPRする店などが入る。
JPタワーは旧大阪中央郵便局跡地に日本郵便などが整備。地上39階、地下3階で、オフィスフロアは既にオープンしている。31日には地下1階~地上6階に商業施設「KITTE(キッテ)大阪」が、29~38階にホテルが開業する。
キッテ大阪は開業時は101店舗で、来春までに130店舗となる予定。全国のアンテナショップが入り、兵庫県からは、スイーツや地ソース、真珠アクセサリーなどを扱う「兵庫県おみあげ発掘屋」や「豊岡鞄」の店、神戸の靴店による「にほんのくつ」などが入居する。神戸・元町発のチーズケーキ店「観音屋」も出店し、旧郵便局時代の床板が店内に使われている。
イノゲート大阪は地上23階、地下1階。JR西日本などが新駅ビルとして開発した。2~5階には50店舗が並ぶ飲食店街「バルチカ03(ゼロサン)」が入る。「03」は「おっさん」を意識したネーミングで、立ち飲み店や手頃なランチの店をそろえた。
30日には両ビルと大阪駅西口を南北に結ぶ地上通路などが開通し、大阪駅西側の回遊性が高まる。(広岡磨璃、大島光貴)