神戸・ポートアイランド2期にある広さ1万平方メートルの敷地で、世界初となる技術研究拠点の建設が進んでいる。日揮ホールディングス(HD、横浜市)が2030年までに300億円を投じる「バイオプロセス研究所」だ。
二酸化炭素(CO2)を取り込む微生物を活用し、生物由来の物質から医薬品や素材、食品などさまざまな製品をつくる「バイオものづくり」の拠点。ここでは「ガス発酵」という方法で、微生物を効率的に培養する技術の確立を目指す。
2024年7月。起工式に臨んだ日揮HD会長兼最高経営責任者(CEO)の佐藤雅之(69)は「バイオものづくりの社会実装に向けた重要な第一歩。神戸を起点として産業革命を起こしたい」と宣言した。