関税交渉や万博に関する質問に答える経団連の筒井義信会長=大阪市北区中之島5
関税交渉や万博に関する質問に答える経団連の筒井義信会長=大阪市北区中之島5

 経団連の筒井義信会長(71)=日本生命保険特別顧問、神戸市灘区出身=は10日、大阪市内で会見し、トランプ米政権が日本からの輸入品に25%の関税を課すと表明したことに「交渉途中の一方的な通告と受け止めており、遺憾」と述べた。米国は8月1日からの発動を通知しており、「(政府には)国益を損ねないような粘り強い交渉を期待したい」と求めた。

神戸については「今後も都市の姿としてポジションを確立していける」

 筒井氏は関税が発動されれば、実質GDP(国内総生産)成長率が年率1%前後下押しされるとの見方を示し、「先行きは極めて不透明」とした。企業業績への影響に絡み「賃上げのモメンタム(勢い)をどう維持していくかだ」と強調した。