各企業ブースで技術や製品の説明を聞く来場者ら=神戸市中央区港島中町6
各企業ブースで技術や製品の説明を聞く来場者ら=神戸市中央区港島中町6

 西日本最大級の産業総合展示会「国際フロンティア産業メッセ2025」が4日、神戸・ポートアイランドの神戸国際展示場で始まった。過去最多の551社・団体が、計611ブースを出展。水素を燃料にした小型航空エンジンの試作機や、宇宙で用いる実験装置といった先端技術を駆使した製品のほか、兵庫県内のメーカーや地場産業の産品などが並んでいる。5日まで。(石川 翠)

 兵庫県や神戸市、新産業創造研究機構(NIRO)など15団体でつくる実行委員会が毎年開催している。

 航空機用の水素エンジンは、川崎重工業(神戸市中央区)が昨年10月に実用化試験に成功し、今回初めて公開した。液化水素のタンクを航空機に搭載し、水素を2段階で圧縮してエンジンに送り込む仕組み。自社開発したエンジンをベースに、燃焼器や配管などをつくり替えた。今後、航空機の機体やタンクの開発も進めていくという。