一つ一つ丁寧に手作りされた来年の干支「午」の神戸人形=神戸市東灘区住吉山手8
一つ一つ丁寧に手作りされた来年の干支「午」の神戸人形=神戸市東灘区住吉山手8

 明治時代に誕生した木製からくり人形「神戸人形」を手がけるウズモリ屋(神戸市東灘区)が、来年の干支「午」にちなんだ人形を販売している。つまみを回すと、うちわと馬の顔が動いて、愛らしい表情が現れたり隠れたりと、見る人の笑顔を誘う。

 神戸の郷土玩具で妖怪などを題材としたユーモラスな動きが特徴。手のひらに収まるほどの大きさで、土産物として外国人に人気を博した。1995年の阪神・淡路大震災で途絶えたが、昨年他界した吉田太郎さんが2015年に復活させ、現在は妻の綾さん(57)が引き継いでいる。

 干支の人形は今回で9作目。六甲山から切り出された間伐材を使い、デザインや組み立て、色塗りなど全工程を手作りしている。

 120体を制作し、価格は1体7700円(税込み)。ウズモリ屋通販サイトのほか、日本玩具博物館(姫路市)や神戸・元町商店街の「本高砂屋」でも扱う予定。ウズモリ屋TEL078・846・2196(日曜休み)(斎藤雅志)