フェリシモ本社の商談スペースの一角に飾られたチャリティープレートの前に立つ矢崎和彦社長。プレートは同社の特色の一つの基金付き商品で、国連教育科学文化機関(ユネスコ)と約30年にわたり共同実施する=神戸市中央区新港町(撮影・大田将之)
フェリシモ本社の商談スペースの一角に飾られたチャリティープレートの前に立つ矢崎和彦社長。プレートは同社の特色の一つの基金付き商品で、国連教育科学文化機関(ユネスコ)と約30年にわたり共同実施する=神戸市中央区新港町(撮影・大田将之)

 自社企画のファッション商品や生活雑貨などをカタログやネットを通じて販売するフェリシモ(神戸市中央区)。ユニークな商品開発や文化活動などが全国から支持を集め、神戸を代表する企業の一つになった。前身の「ハイセンス」を1965年に大阪で設立してから今年で60年。父、兄から87年に経営を引き継いだ矢崎和彦社長(70)が、神戸への移転を決めたのは阪神・淡路大震災の前年、94年だった。