三菱重工業神戸造船所(神戸市兵庫区)で10日、防衛省向け潜水艦「ちょうげい」の引き渡し式があった。最新鋭艦「たいげい型」の5隻目で、戦後に同造船所で建造された潜水艦では31隻目。海上自衛隊第2潜水隊群(神奈川県横須賀市)に配備される。
全長84メートル、幅9・1メートル、高さ10・4メートル。基準排水量は約3千トンで、国内最大級という。艦名は巨大なクジラを意味する「長鯨」とした。建造費は約684億円。
潜航中は蓄電したリチウムイオン電池で動く。同型4隻目の「らいげい」から搭載された新型ディーゼルエンジンは、発電効率の向上で充電時間が短く、より長時間潜航できるという。
式典には防衛省や三菱重工の関係者約300人が出席。同社防衛・宇宙セグメント長の江口雅之常務執行役員が、宮崎政久防衛副大臣に引き渡し書を手渡した。乗組員が整列する艦上で宮崎氏は訓示し「神出鬼没で高い静粛性を誇るちょうげいは、海に囲まれたわが国の平和と安全を守る盤石な盾になる」と強調した。
出港時には乗組員の家族や神戸市立和田岬小学校の児童らが、音楽隊の演奏に合わせて旗を振って見送った。(荻野俊太郎)
























