「何人だろうと人間が管理される時代になっている。我が事でなければ知らんぷりという空気も危ないと感じる」と話す金成日さん=尼崎市内
「何人だろうと人間が管理される時代になっている。我が事でなければ知らんぷりという空気も危ないと感じる」と話す金成日さん=尼崎市内

 記者2人が殺傷された朝日新聞阪神支局(西宮市)襲撃事件から3日で37年。亡くなった小尻知博記者=当時(29)=と親交があった尼崎市の金成日さん(72)らが表現の自由を守ろうと事件の翌年から続ける「青空表現市」が、今年で幕を下ろす。メンバーの高齢化が理由だが、「形が変わるだけ。世界のあり方や目に見えない抑圧は深刻になっている」と金さん。3日午後1時半から、JR尼崎駅南側の市立小田南生涯学習プラザでパレスチナ紛争を問うパフォーマンスを行う。(広畑千春)