390メートルほどある地下壕の内部(西宮市総務課情報公開担当提供)
390メートルほどある地下壕の内部(西宮市総務課情報公開担当提供)

 阪急電鉄甲陽線の終点、西宮市の甲陽園駅。大正末期に開業した木造駅舎は、レトロな雰囲気を醸し出している。甲山に向かって北上すると、豪邸が立ち並び、別荘地として開発された当時を今に伝える。「阪神間モダニズム」を象徴する住宅地だが、アリの巣のように広がる地下壕(ごう)があったことは知られていない。