■20日、芦屋神社で12回目の公演
上方落語の実力派、桂福丸さんを招いた「福丸落語会」が20日、芦屋市東芦屋町の芦屋神社で開かれる。阪神・淡路大震災をきっかけに「笑顔になれる場をつくりたい」と思い続けた女性が2018年から開き、コロナ禍も乗り越えて12回目を迎えた。生のおはやしが入る本格的な会で、毎回100人が集まる人気イベントに育っている。(山岸洋介)
企画した中島弥生さん(68)=同市=は29年前、神戸市灘区の自宅マンションで震災に遭った。自らも被災した美容師の友人が、身を寄せた避難所で献身的にほかの被災者の髪をカットし、喜ばれている姿を見て「いつかは自分も地域の役に立ちたい」との思いを温めてきたという。