壇上で踊るアキナの山名文和さん(左)と秋山賢太さん=いずれも猪名川町松尾台1
壇上で踊るアキナの山名文和さん(左)と秋山賢太さん=いずれも猪名川町松尾台1

 秋の全国交通安全運動(21~30日)に合わせ、川西署は21日、お笑いコンビ「アキナ」の秋山賢太さん(42)=猪名川町出身=と相方の山名文和さん(45)を一日署長に任命した。能勢電鉄日生中央駅前の広場で出発式があり、制服姿の2人がオープンカーに乗り込んで安全運転を呼びかけた。(池田大介)

猪名川出身の秋山さんら 日生中央駅前で呼びかけ

 川西署管内(川西市、猪名川町)では1~8月、人身事故が317件あり、9月には飲酒運転による死亡事故も発生した。

 式では、岩田克之署長が「スリップ」も交通事故の一因だとし「スベることに危機感を持っている2人ほど一日署長の適任者はいない」と紹介すると、「M-1グランプリ2020」の決勝でスベったとされるアキナは「M-1のことはほっとけ~」とツッコミで返した。その後、自転車に乗った2人はパトカーや白バイを引き連れ広場を一周した。

 質問コーナーでは「猪名川町のいいところは」との問いに、秋山さんが「いつ来ても癒やされる場所。緑豊かで空気がおいしく、人が優しい。こんな場所は猪名川町だけ」と回答。山名さんは「田舎ならではで、出かけるところがぎゅっとしていて迷わなくていい」と答えて笑いを誘った。

 秋山さんは同町でイノシシやシカと衝突事故を起こした経験があるとして「これでもか、と視野を広く安全運転を心がけている」。山名さんは「ウインカーを出すなど当たり前のことを怠った時に事故が起きる」と注意を促した。