淡い紫の大輪を咲かせるカトレアなど洋ランの原種が並ぶ会場=手柄山温室植物園
淡い紫の大輪を咲かせるカトレアなど洋ランの原種が並ぶ会場=手柄山温室植物園

 観賞用として人気の高い洋ランの野生種を集めた「洋ラン原種展」が、姫路市立手柄山温室植物園(兵庫県姫路市手柄)で開かれている。温室内には約100点が展示され、甘い香りが広がっている。7日まで。

 同植物園研究員の松本修二さん(72)によると、熱帯起源のラン科植物は18~19世紀に原産地の中南米や東南アジアからヨーロッパに持ち込まれ、栽培されたことから「洋ラン」と呼ばれるようになった。その原種は岩や樹木に着生して育つものが多く、根が茎から露出するなど、観賞用に改良されたランとは異なる特徴が見られるという。

 会場には、白や淡い紫の大輪を咲かせるカトレアをはじめ、茎がヘビのようにらせん状に伸びて花を咲かせることから「コブラオーキッド」と呼ばれる種などが並ぶ。「コチョウラン」の原種の一つは、葉と同系色で小さく目立ちにくい花を付けており、観賞用に改良された品種とは異なった容姿が注目を集めていた。

 松本さんによると、ラン科の植物は約2万5000種あるものの、生育環境が限られるため、その多くが絶滅危惧種に指定されているという。松本さんは「厳しい環境で生き抜いた、交配種にはないシンプルな美しさを味わってほしい」と話す。

 午前9時~午後5時。5日は休館。高校生以上250円、6歳~中学生100円。同園TEL079・296・4300(船田翔太)