花をシカにかみちぎられたクリンソウ=宍粟市千種町西河内、ちくさ湿原
花をシカにかみちぎられたクリンソウ=宍粟市千種町西河内、ちくさ湿原

 うす暗い木陰に日が差すと、紫色の花々が神秘的に浮かび上がる…はずだった光景に異変が起きている。宍粟市千種町の「ちくさ湿原」は全国最大級のクリンソウの群生地で、例年通り5月中旬から開花シーズンを迎えたのに、花の姿が見えない。ほとんどがシカに食べられ、「全滅」したとみられる。保護活動に取り組んできた地元住民は「ここまでの被害は初めて」と肩を落とす。(成 将希)