兵庫県の告発文書問題に関する書籍を出版した上智大学の奥山俊宏教授=大阪市北区
兵庫県の告発文書問題に関する書籍を出版した上智大学の奥山俊宏教授=大阪市北区

 上智大の奥山俊宏教授が「兵庫県告発文書問題 なぜ日本を揺るがすのか」(岩波書店)を出版した。奥山教授は、2024年の兵庫県知事選挙を「日本の民主主義史上のメルクマール(指標)になる出来事だった」と位置づける。兵庫県議会の特別調査委員会(百条委員会)に参考人として出席し、自身も誹謗中傷を受けた「準当事者」として「不確かな情報が出回る中で、後世のためにも正しい事実を書き残しておく必要があると考えた」と執筆の動機を語る。

■「後世に事実を」県の違法性指摘

 奥山教授は公益通報者保護法の専門家として、24年9月に百条委に出席。斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを記した文書が「公益通報に当たる」とし、「通報者探索」をした県の初動対応は「同法に違反している」との見方を示した。