キャンパーらに人気の調味料「アウトドアスパイスほりにし」に、兵庫県多可町のシンボル「タカタータン」をデザインしたコラボ商品が誕生した。町の認知度向上を図り、7月から町内3カ所で限定販売している。中身は通常の商品と同じだが、企画した地域商社RAKUは「数年後には中身もオリジナルに」と意欲をのぞかせる。

 ほりにしは和歌山県のアウトドアショップ「オレンジ」が2019年に発売した。20種類以上のスパイスや調味料をブレンドし、和風の味付けがさまざまな食材に合うのが特徴で、全国的な人気を集める。

 昨年8月には、地域限定の「ご当地ほりにし」プロジェクトをスタート。どの町からでも応募できるが、販売できるのは各都道府県一つだけに限っている。

 ただ、発足したばかりで知名度は高くない。RAKU代表取締役の寺川敏博さんは偶然、出展したイベントで「ご当地ほりにし」の企画会社の社員と知り合いになり、貴重な兵庫県の1枠を獲得したという。

 特徴は地域を象徴するラベル。多可町のシンボル「タカタータン」をあしらい、自然に溶け込むデザインに仕上がった。中身は通常のほりにしと同じだが、数年後に町内の食材や料理と掛け合わせた完全なオリジナル商品の開発にも着手するという。

 7月から「エアレーベン八千代」(八千代区中野間)と「道の駅 山田錦発祥のまち・多可」(中区岸上)、「道の駅 杉原紙の里・多可」(加美区鳥羽)の3カ所で販売している。税込842円。問い合わせは地域商社RAKUTEL0795・37・0699

(伊田雄馬)