神戸市の事件・事故
神戸市の事件・事故

 3日午後、神戸市長田区に住む無職女性(70)が「警察官を名乗る男らに、犯罪の調査費名目で現金約1600万円をだまし取られた」と兵庫県警長田署に届けた。署は電子計算機使用詐欺事件として調べている。

 署によると、8月4日午後4時ごろ、女性宅に「警視庁捜査2課」をかたる男などから「あなたの携帯番号で開設された口座が犯罪グループにマネーロンダリングに使われた。共犯の疑いがかかっている」などと電話があった。6日には検事を名乗る男から連絡があり「あなたが共犯者か被害者なのか金融調査をする」と説明された。

 女性は警察官をかたる男の指示でスマートフォンの機種を変更。男の説明を受け、初期設定を行い、インターネットバンキングアプリをインストールした。

 ラインのビデオ通話で検事を名乗る男が、女性に「金融調査」の費用として60万円を要求。女性は25~27日にかけて3回、インターネットバンキングで現金を振り込む操作を行った。

 その後、スマートフォンが初期化されていたため、女性が口座の残高を確認。約1600万円が何者かの口座に送金されていたことが分かり、詐欺と気付いたという。