兵庫県警加古川署=加古川市平岡町新在家
兵庫県警加古川署=加古川市平岡町新在家

 24日午後、兵庫県加古川市に住む女性(84)が「銀行口座がマネーロンダリングに使われていると言われ、現金や金をだまし取られた」と県警加古川署に届け出た。現金3610万円と金2キロ(購入価格約3400万円)、通帳2通を取られたという。同署が詐欺事件として調べている。

 同署によると、女性宅の電話に5月末、警察官や検察官をかたる男らから「あなたの銀行口座がマネーロンダリングに使われている疑いがある」「犯罪に使われたお金が入っているので調べる。口座番号や自宅にいくら現金があるか教えて。金融庁の人が取りに行く」などと連絡があった。

 女性は指示に従い、6月上旬に現金3500万円と通帳、同下旬に金2キロ、7月中旬に現金110万円を紙袋に入れて玄関前に置いた。紙袋はその日のうちに持ち去られていたという。

 8月ごろから男らと連絡が取れなくなったため、女性が金融庁に問い合わせたところ、詐欺だと言われ、被害に気付いたという。