太平洋戦争末期の神戸の空襲被害を語り継ぐ講演会が、兵庫区中之島2の兵庫津ミュージアムで開かれた。米軍の資料などから本土空襲を調査している研究者ら3人が、記録から見える空襲の実態を解説した。(杉山雅崇)
映像や写真、米軍の記録から空襲を研究する取り組みを知ってもらおうと、「神戸空襲を記録する会」が主催。市内外から81人が参加した。
戦後に米軍が撮影した神戸などの映像を分析し、現在地を特定している尼崎市立歴史博物館の西村豪さんと、記録する会の世話人馬場敦子さんが登壇。焼け野原になった旧居留地や新開地の周辺、神戸市電の曲がったレールなどの映像を紹介し「空襲がいかに大きな人的、物的被害をもたらしたかが分かる」などと解説した。