神戸・阪神間の海域を航行する船舶の安全確保を担う2人の「海の管制官」が、神戸市中央区の大阪湾海上交通センターでデビューした。海上保安学校の入学から2年2カ月。法律を学び、実習や研修を積み重ねて資格認定審査に合格した。(羽生岳志)
石坂巴菜(はな)さん(21)と安永あやめさん(20)。
正式な職名は「運用管制官」で、海上保安庁が認定する。全国7カ所にある海上交通センターに勤務し、航行する船舶に気象条件や他船の接近などの情報を提供する。
愛媛県出身の石坂さんが管制官を目指したきっかけは、専門学校の研修で大阪湾海上交通センターを訪れたことだった。「事故を未然に防ぐ姿が素直にかっこよかった」とあこがれたという。
同じ愛媛県で生まれ育ち、海が好きだった安永さんは、小学生の時にテレビ番組で見た女性の海上保安官に憧れていた。「自分の声かけで海上の安全を守りたい」と意気込む。
京都府舞鶴市の海上保安学校では、2年間かけて無線通信の技術や海上交通についての法律などを学んだ。今年3月末に大阪湾海上交通センターへ配属され、先輩の指導を受けながらレーダー画面の見方や海域の気象といった実践的な知識を身に付けた。
実際に航行している船への通信も経験。「初めてやりとりした時は、手が震えるほど緊張した」と顔を見合わせて笑う。
6月10、11日にあった資格認定審査に合格し、30日の伝達式に臨んだ2人。石坂さんは「明石海峡は多くの船が通るルートなので、一件でも多く事故を減らしたい」と話し、安永さんは「やっと最初のステップに立てたので、緊張感と責任感を持って勤務したい」と気を引き締めた。























