自宅の浴室から出られなくなった独り暮らしの高齢男性(76)=兵庫県丹波篠山市=を見つけ出し、連携して救出や通報をしたとして、篠山署は、いずれも篠山産業高校農と食科1年の大西健太郎さん(15)▽湯本空雅(くうが)さん(15)▽北尾恵進(けいしん)さん(15)▽北尾恵夢(めぐむ)さん(15)-の4人に署長感謝状を贈った。(浮田志保)
同署によると、4人は同級生。5月9日午後10時ごろ、北尾さん宅へ向かう途中、民家も水田もあるエリアで「誰かおらへんか。助けてくれ」という声を聞いた。前方を走っていた大西さんは当初、誰かが庭先で話しているのかと思ったが、再び声が聞こえた。「事件かもしれない」。4人で声のする民家を探した。
民家を特定すると、浴室の中から男性の声がした。「ドアが壊れて1時間ほど閉じ込められている。窓を割ってでもいいから入ってくれ」。4人は施錠されていなかった浴室横の勝手口から屋内に入り、救出を試みた。
大西さんが浴室の扉に体当たりしたが開かない。屋外では湯本さんと恵進さんが「扉が割れるかもしれないので離れてください」などと男性に声をかけ続けた。恵夢さんが扉を蹴ると開き、男性を救出できた。約10分間の救出劇。熱気がこもる浴室内に立っていた男性は、大西さんらの顔を見るとほっとした表情になったという。その後、大西さんが110番通報し、男性は一命を取り留めた。
岡毅署長は「冷静な判断によるチームプレーで命が救われた。正義感と行動力に感謝したい」とたたえた。大西さんは「将来は海上保安庁で働きたい。困っている人を助けるという夢に近づく行動ができて良かった」。「その場の状況を判断し、命を救うことができて良かった」と湯本さん。双子の兄弟の恵進さん、恵夢さんも「落ち着いて行動できた」などと振り返った。























