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　哲学や思想の解説原稿を書く人文ライターという仕事柄、めぼしい入門書にはできるかぎり目を通すようにしている。とっつきづらい哲学の門をたたくうえで、入門書の存在は欠かせない。そしてときに、「至極」というにふさわしい本に出会うことがある。本書はまさにそんな一冊だった。