定年退職した後のお金が不安…。そんな人は少なくないでしょう。子どもの教育費や親の介護などで出費がかさむ場合、自分の定年後の備えと、どのように両立させればいいのでしょうか。ファイナンシャルプランナーの井戸美枝さん(65)に聞きました。

 ■児童手当に手を付けない

 -40代で結婚し、子どもができた夫婦は、教育費と老後の対策をどうすればいいのでしょう。

 「まずは教育費をキープすることです。児童手当を全部貯蓄すると、18歳までに計約230万円(2024年10月の制度変更後の第1子)になります。大学に入るときには500万円あるのが理想的。それまで児童手当に手を付けず、足りない額をこつこつ積み立ててください」