寝ぐせ直しにてこずる朝、何とかできない? 多くの人が一度は思ったであろう生活の悩みについて真正面から考えたユニークな研究を、丹波篠山市立篠山小学校5年の山内陽香梨(ひかり)さん(11)が発表した。自らを実験体に、五つの条件で寝ぐせの度合いや直しやすさを比較、検証。美容師にも質問するなどして結論を導き出した。科学研究の基本が詰まった独創的で優れた取り組みで、地元の篠山ロータリークラブが表彰する「篠山ロータリー科学賞」で最優秀賞に輝いた。(秋山亮太)
■寝る前の準備に焦点当て比較検証
研究タイトルは「ベストな朝の前がみの作り方」。山内さんは習い事の一つがバレエで、幼い頃から前髪は上げて後ろで結んでいた。今年6月、7年ぶりに前髪を作ったが、そこで出てきたのが寝ぐせ問題。「朝起きるとよく爆発していて、ゆっくり過ごしたいのに整えるのでいつもバタバタ。ぬらしてもくせが少し残るのも悩みだった」