市川高校(兵庫県市川町東川辺)の生徒がこのほど、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生して一時休校していた市川中学校(同町甘地)を訪問し、メッセージを書いたプラカードを校庭から掲げて中学生を励ました。
市川中では11月下旬、合唱コンクールが一因とみられる集団感染で、教員と生徒計25人が陽性となった。
精神的なショックを心配した市川高の生徒会役員が「同じまちで学ぶ仲間として支えになりたい」と、メッセージでの激励を発案した。
10日の正午ごろ、生徒会と運動部員の有志約30人が市川中を訪ね、校庭に整列。校舎の窓に向かって1人1文字ずつのプラカードを順番に掲げ、「市川中学校の皆さん大丈夫です!!」「どんな時も私たちは仲間です」とのメッセージを完成させた。市川中の生徒たちは教室の窓から顔を出し、笑顔で手を振るなどして応えた。
市川高の生徒会長で2年の木村尚弥さん(17)は「つらい思いをしてほしくない。これからも力になりたい」と話していた。(井上太郎)
