兵庫県上郡町梨ケ原と同県赤穂市西有年にまたがる山林での産業廃棄物最終処分場（管理型）建設計画で、賛否を問う住民投票条例の制定を求める有効署名が６７７３筆に達し、有権者（約１万２８００人）の半数を超えたことが２１日、分かった。同町選挙管理委員会が告示した。

　２８日まで、町役場３階の選管事務局（総務課内）で署名簿を縦覧できる。署名数は縦覧を経て確定する。

　産廃計画に反対する上郡町民らでつくる「上郡産廃問題対策協議会」が署名活動を行い、７１３０筆を集めた。町選管によると、生年月日の記載漏れや住所の間違いがあり、無効と判断した署名があった。

　条例案の議会提出に必要な有権者の５０分の１（約２６０人）を上回っており、年明けには遠山寛町長が意見を添えて条例案を提案する。今のところ、遠山町長は明確な賛否を示していない。（伊藤大介）