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かつて相生市で医院を営んだ内海正巳さん(親族提供)
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かつて相生市で医院を営んだ内海正巳さん(親族提供)
ペーロンを漕いでタイムを競う相生ペーロン祭=2019年5月、相生市の相生湾
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ペーロンを漕いでタイムを競う相生ペーロン祭=2019年5月、相生市の相生湾

 兵庫県相生市で医院を営み、2008年に亡くなった医師内海正巳さんの親族が、500万円を相生市に寄付した。同市最大の催し「相生ペーロン祭」で水しぶきを上げる木造手漕(こ)ぎ舟「ペーロン」の新造費に充てられる。

 親族によると、内海さんは内海医院を地元で営み、姫路の企業の産業医などを務めた。13年前に亡くなり、遺産を受け継いだ親族の女性が「故人が愛した相生市に恩返しがしたい」と寄付を申し出た。

 企業を回ることが多かった内海さん。地元では体調不良の人を率先して介抱するなど、人情深い一面があった。生前親交があった加賀昌(まさる)さん(66)=相生市=によると、阪神・淡路大震災発生時は被災地の惨状に心を痛め、その後、太い柱を使った大きなガレージを設けた。「大地震が起きたら、近所の人に避難してもらうんや」と語っていたという。

 また、相生湾で長さ13メートルの舟「ペーロン」を漕ぐペーロン祭を愛し、湾に近い自身の土地から前夜祭の花火を眺めるのを楽しみにしていた。長崎から相生にペーロンが伝来して100年に当たる22年を前に、親族とも交流がある加賀さんが「ペーロン建造に役立てば、内海さんも地元も喜ぶのでは」と勧めた。

 20年はコロナ禍でペーロン祭は中止となった。神戸市に暮らす親族は「古里に対する内海の感謝の気持ちを表したかった。コロナを乗り越え、ペーロンで盛り上がってもらえたら」と話す。(伊藤大介)

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