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野村幸利選手
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野村幸利選手
アメフトの日本選手権でタックルを見舞う関学大の野村選手(左)=東京ドーム
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アメフトの日本選手権でタックルを見舞う関学大の野村選手(左)=東京ドーム

 3日、東京ドームで行われたアメリカンフットボールの日本選手権に、兵庫県佐用町出身の選手が出場した。関学大4年の野村幸利(ゆきとし)選手(23)だ。龍野高校まで野球一筋だったが、「大学で日本一を目指したい」とアメフト名門校へ一般入試で進学。部員約180人の大所帯でレギュラーを勝ち取り、学生王者3連覇に貢献した。(伊藤大介)

 佐用町立久崎小学校で野球を始め、同町立上月中学、龍野高校でも白球を追った。高3の夏は俊足の4番打者として先発出場を果たしたが、兵庫大会1回戦で神港学園高に敗れた。「初戦で最後の夏が終わり、しばらくぼーっとしていた」と振り返る。

 勉強になかなか身が入らなかった冬、ドキュメンタリー番組で関学大アメフト部を知った。選手たちがぶつかり合いながら、学生王者へ上り詰める姿に魅了された。西播磨の高校にはアメフト部がなく、「大きな防具を着けて、なんか暑苦しそう」という印象が一変した。「かっこいい。アメフトで日本一になりたい」と第1志望を関学大に定めた。

 1浪を経て入学すると、新入部員のレベルの高さに驚いた。付属の関学高等部や関西、関東のアメフト強豪校から推薦入学した面々は筋骨隆々。高校最後の夏から1年半、ほぼ運動していなかった自身のおなかはすっかりたるみ、177センチで85キロに増えていた。「ただのデブでした。筋力も技術も何もなく、練習についていくのも厳しかった」という。

 新人を担当する学生トレーナーの下、体力、筋力強化に励み、4カ月後の夏には上半身でバーベルを上げるベンチプレスが100キロ、両脚で支えるスクワットは150キロに達した。「脂肪が筋肉に変わっていった」。急成長を遂げ、守備の最前列で敵にぶつかる役割を任されるようになった。

 迎えた最終学年はコロナ禍に見舞われ、全体練習がなくなった時期もあったが、モチベーションが下がることはなかった。

 佐用への帰省時には実家の白米をかき込み、近くの山を駆け上がった野村選手は、「実家のハンバーグがおいしかったんで」とさらに10キロ増量して103キロに。秋シーズンは強烈な当たりでライバル立命大の進撃を食い止め、関西トーナメントを勝ち上がった。昨年12月の東西大学王座決定戦「甲子園ボウル」では日大を破り、3連覇を成し遂げた。

 学生王者として社会人王者と対戦した日本選手権「ライスボウル」は18-35で敗れたが、「(社会人選手との)1対1の勝負は『いけるな』と思った」と手応えを感じており、社会人でも競技を続ける意向だ。

 関学大では、一般入試組の初心者が毎年数人、主力に食い込んでくる。野村選手は「先輩がトレーニングや動きを一から指導してくれたので、初心者でも力を伸ばすことができた」と感謝した。

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