ここ数日の冷え込みから一転、日中は暖かな日差しで寒さが緩んだ21日、兵庫県たつの市御津町の「世界の梅公園」では、開花が進むロウバイの花が園内に甘い香りを漂わせた。
1993年にオープンした同園では、日本や中国など国内外のウメ約315種1250本が楽しめる。
中国原産のロウバイは唐梅とも呼ばれるが、バラ科のウメとは仲間が異なる。ろう細工のようにつやのある花を下向きに咲かせ、香り高いことでも知られる。
山上に立つ「唐梅閣」の周囲では既に見頃。早咲きのウメもほころぶ。家族と訪れた同県姫路市の女性(73)は「冬の終わりを告げるよう。日差しも明るくて春が待ち遠しい」と笑みを浮かべた。
無料。2月11日以降の観梅期間は入園料が必要。「みつ梅まつり」は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止する。同市御津総合支所TEL079・322・1004
(小林良多)
