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側溝に転落した小高仁子さん(左から2番目)を助けた三田響河さん(中央)=たつの署
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側溝に転落した小高仁子さん(左から2番目)を助けた三田響河さん(中央)=たつの署
転落現場の側溝。深さは1メートル近く、小高さんはうつぶせで倒れていた=たつの市龍野町日山
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転落現場の側溝。深さは1メートル近く、小高さんはうつぶせで倒れていた=たつの市龍野町日山
三田さんへのお礼の手紙
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三田さんへのお礼の手紙
恩人捜しの発端になった「イイミミ」の記事
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恩人捜しの発端になった「イイミミ」の記事

 小学4年の女の子が下校中、深い側溝に落ちた。男子高校生がさっと助け上げたが名乗らず去った-。ちょっといい話が、昨年12月24日付朝刊(一部地域は23日付夕刊)の本紙電話投稿コーナー「イイミミ」に載った。それを読んだ兵庫県警たつの署幹部が「この青年を捜して表彰に推薦したい」と地元記者に打診したところから、さらなるちょっといい話が始まる。しばしお付き合いを。(直江 純)

 記者はまず「ミミ子さん」の愛称で知られる経験30年のベテラン担当者に電話した。イイミミは平日正午~午後3時が受付時間。その間はひっきりなしに読者からの電話が鳴るため「午前中に連絡しなければ」と急いだ。

 ミミ子さんの仲介で、女の子の母親と連絡が付いた。現場は龍野高校のすぐそば。転落したのもイイミミに伝えたのも2日前の22日だと分かった。前田達也校長(59)に尋ねると「私もイイミミに感動して、全校放送で読み上げたところなんですよ」と言う。

 龍野高には23日に母親からお礼の電話があり、助けたのは自校生らしいと分かっていた。名乗り出るよう各学級に呼び掛けたが音沙汰なし。だが、校長直々の朗読に「たいしたことじゃないんだけどなあ」と男子生徒が名乗り出た。元サッカー部主将で3年の三田響河(さんだひびか)さん(18)=姫路市=だ。

 あれよあれよという間に恩人が判明した。くしくもこの日はクリスマスイブ。“サンダ”青年のさわやかな振る舞いに、記者も警察官も校長もそろって贈り物をもらった気分になった。

    ◇    ◇

 三田さんは県の善行賞「のじぎく賞」に決まり、1月18日に署で表彰式に臨んだ。16~17日に大学入学共通テストを受けたばかり。私立大入試も迫る日程のすき間を縫って出席した。

 式には、助けられた小高仁子(にこ)さん(10)も参加して再会。「受験がんばってください!」と、貼り絵の絵馬が付いた手紙とお菓子をプレゼントした。

 経営学部志望という三田さんは「当然のことをしただけです」とはにかむ。付き添った前田校長は「さりげなさが素晴らしい」と目を細め、取り囲む署幹部や記者もみな笑顔になった。

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