西播

  • 印刷
グランピング拠点として再生された若州集落(撮影・小林良多)=佐用町若州
拡大
グランピング拠点として再生された若州集落(撮影・小林良多)=佐用町若州
「グラミンカSAYO」を開業した大西猛さん(左)と大野篤史さん=佐用町若州
拡大
「グラミンカSAYO」を開業した大西猛さん(左)と大野篤史さん=佐用町若州
太い柱や梁が印象的な宿泊棟の内部(撮影・小林良多)=佐用町若州
拡大
太い柱や梁が印象的な宿泊棟の内部(撮影・小林良多)=佐用町若州

 住民が1世帯だけの兵庫県佐用町・若州集落に今月、古民家6棟を改修した宿泊施設「グラミンカSAYO」がオープンした。手掛けたのは、大野篤史さん(41)=同町=と大西猛さん(37)=同県加西市。ともに元教師という経歴を持つ2人だが、一体なぜ佐用で古民家ビジネスを始めることに?(勝浦美香)

 大野さんは小学校、大西さんは中学校の元教諭。ともに2007年に採用され、同じスノーボードが趣味だったことから親しくなった。

 大西さんは生徒の進路指導をする中で、自分に留学経験がないことが引っかかった。10年ほどで教壇を降り、「世界を知ろう」とカナダへ留学した。出会う人々から刺激を受け、日本文化や、とりわけ古い家屋への注目度を再認識した。

 帰国後、久しぶりに大野さんへ連絡した。実はその頃、大野さんも「何か新しいことをやりたい」と別の道を模索し始めていた。田舎の魅力を語り合ううちに自然と会話は弾み、古民家を活用した宿泊施設を思い付いた。

 程なく大野さんも転身を決め、2人で会社を設立。2018年に同県神河町で「グランピング」と「古民家」を掛け合わせた宿泊施設「グラミンカ」を開業した。

 佐用町若州ではさらに規模を広げ、集落単位での古民家再生を企画した。「自然も豊かで、イベントなどに生かせたら面白いと思った」と狙いを語る。空き家状態になっていた6棟を買い取り、昨年春に改修工事に取り掛かった。

 友人を通じて施工チームを全国から集め、インターンの学生らとともに住み込みで作業した。休みの日には、運動会や山菜採りなどのレクリエーションも。仕事の大変さやコミュニケーションの取り方に悩む学生もおり、思わぬところで2人の経歴が生きた。

 昨年末、スタッフが常駐する本部棟と、交流棟、宿泊棟4棟が完成。宿泊棟には屋外との一体感を味わえる大きな窓や、バーベキューコンロなどが備わる。

 大野さん自らデザインした「グラミンカ」の巨大看板もお目見えし、ますます写真映えする施設となった。

 「1棟貸しの宿泊施設なら『密』や接触を避けられる。新型コロナウイルスの収束後は、交流棟もフル活用したい」と大野さん。各棟とも施設利用料(2万6千円)と、宿泊人数に応じたサービス料(1人7千円から)が必要。予約はウェブサイト(https://glaminka.com/sayo/)からのみ受け付ける。

西播
西播の最新
もっと見る

天気(4月20日)

  • 21℃
  • ---℃
  • 0%

  • 24℃
  • ---℃
  • 0%

  • 22℃
  • ---℃
  • 0%

  • 26℃
  • ---℃
  • 0%

お知らせ