佐用郡美術協会書道部会の会員展「あさぎり書道展」が13日、兵庫県佐用町佐用のさよう文化情報センターギャラリーで始まった。漢詩や和歌などを巧みな筆遣いで表した大小の力作約40点が並ぶ。14日まで。
会員同士が楽しみながら技術を高め合えるようにと毎年開いており、今年で20回目を数える。
会場には、かな▽漢字▽篆刻(てんこく)▽調和体-で書いた詩や和歌がずらり。般若心経の写経には「新型冠状病毒(コロナウイルス)撲滅」との願文が添えられ、この1年の世相と作者の気持ちをひしひしと伝える。
はがきサイズの漢字、かな作品から、万葉集の長歌を書いた長さ約2メートル40センチの大作まで大きさもさまざま。部会長の淡路剛さん(70)は「開催をやめるべきか悩んだが、少しでも見てもらえることが創作の励みになる」と話している。
無料。午前9時~午後4時。同センターTEL0790・82・3336
(井上太郎)
